熱帯魚を飼育している方でも、たまに「照明は必要ない」という方もいらっしゃいます。
確かに屋外で飼っているメダカ等には必要ないかもしれません。
しかし、屋内で飼っている場合だと太陽光よりは照明のほうが絶対に良いです。
ここでは、太陽光が何故ダメなのかということと光の単位についてご紹介します。
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Contents
なぜ光が必要なのか
まずはどうして照明が必要なのかを見ていきます。
屋内では直接太陽光が当たらない場所に設置していると思います。
そこで、照明を使うと以下のメリットがあります。
- 熱帯魚の生活リズムを作るため
- 発色が良くなる
- 水草の場合は光合成を行うのに必要
人間も日光を浴びることで自律神経を整えて体調管理をしています。
しかし、太陽光が当たらない場所では、こうした人口の光で生活のリズムを作ってあげます。
また、一定のリズムを作ってあげることで、休む時と活動する時のメリハリがつくので
結果的に体調が良くなり、発色も良くなります。
水草に関しては上記の通り成長に必要だからです。
しかし、これだけ見ると太陽光で良いのではと考えてしまいます。
では次の項目で太陽光が何故ダメなのか説明します。
太陽光がダメな理由
なぜ室内では太陽光がダメなのでしょうか。
理由としては、
- 日照時間をコントロールできないため
- コケの大量発生を防ぐため
- 水温の上昇を防ぐため
アクアリウムを行う事はつまり熱帯魚の過ごしやすい環境を意図的に作ってあげることです。
ですが、太陽光という自然の光に頼ってしまうとその過ごしやすい環境を
コントロールすることができず、結果的に水槽の環境をダメにしてしまうからです。
特にアクアリウムは熱帯魚を育てることはもちろんですが、観賞して楽しむという側面もあります。
太陽光の場合光の強さも時間も制御できません。
光が強すぎると水温が上昇してしまい熱帯魚に深刻なダメージを与えてしまったり
水槽内がコケパラダイスになってしまったりしてしまうためできるだけ
太陽光で育成することは避けた方が良いでしょう。
光の単位について
照明を選ぶ際に何を基準に選ぶのがよいのでしょうか。
光には様々な単位が存在します。
色温度(ケルビン=k)
光の色を指す単位です。主に水槽の透明度に影響があります。
8000k(ケルビン)以上のものを選ぶと満足のいく見栄えになるかと思います。
それ以下だと光が黄ばんで見えるので、なんだか汚い印象になってしまいます。
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波長(ナノメーター=nm)
こちらは電磁波の単位です。よくわかりにくいと思いますが、水草が光合成するときに必要な数値です。
水草は赤い電波と青い電波を使って光合成します。赤外線とか紫外線と呼ばれるものです。
具体的な数値でいうと
赤い電波が600~700nm
青い電波が400~500nm
上記の範囲内のものを選ぶと光合成を行える光になります。
照度(ルクス=lx)
こちらは明るさの単位です。数値が高いとそれだけ明るくなります。
LEDのライトの場合赤い電波帯(600~700nm)の光が少ないのですが、
このルクスの数値が大きいと光合成を行えるようです。
点灯時間はどのくらいが良いのか
では実際の点灯時間はどのくらいがよいのでしょうか。
ここもある程度太陽光に習って点灯させるのですが、
6~10時間の間で点灯させていれば問題ないと思います。
短すぎると熱帯魚のリズムが作れなかったり、光合成ができなくなりますし、
長すぎると熱帯魚が休めなかったりコケパラダイスになってしまいますので、注意してください。
まとめ
太陽光では制御ができないので、照明で制御できる光を確保する
点灯時間は6~10時間の間に抑える
短いと生体の体調が悪くなったり、水草の光合成が十分に行えない
長すぎると生体が休めない、コケが大量発生してしまう。
などのデメリットもありますので、点灯時間はある程度確保する必要がありそうです。
照明の種類と選び方はこちら!
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